概要
ゲーム開発を続けていると、機能追加のたびにコードが複雑化していきます。 特にUnityプロジェクトでは、MonoBehaviourの肥大化や責務の曖昧なクラスが増えがちです。
AIエディタのCursorを活用すれば、リファクタリングの方針決めからコード修正まで、対話しながら進められます。 個人開発でレビュアーがいない環境でも、AIが「もう一人の開発者」として機能してくれます。
基本的な使い方
1. CursorでUnityプロジェクトを開く
CursorはVS Codeベースのエディタです。 Unityプロジェクトのルートフォルダをそのまま開けます。
ShellScript
# ターミナルからプロジェクトを開く
cursor /path/to/UnityProject2. リファクタリング対象のコードを選択する
改善したいC#ファイルを開き、該当箇所を選択します。
Cmd + K(macOS)またはCtrl + K(Windows)でAIに指示を出せます。
3. AIに改善を依頼する
ShellScript
このメソッドを単一責任の原則に沿ってリファクタリングしてくださいCursorはコードの文脈を理解し、具体的な改善案を提示してくれます。
4. 差分を確認して適用する
提案されたコードは差分表示で確認できます。 問題なければ「Accept」で適用、気になる点があれば追加で質問してみましょう。
実践的なTips
MonoBehaviourの責務分離を依頼する
ゲーム開発でよくある「何でもやるPlayerController」を分割してみましょう。
C#
// リファクタリング前: 肥大化したPlayerController
public class PlayerController : MonoBehaviour
{
// 移動、攻撃、UI更新、セーブ処理が混在...
}AIへの指示例:
ShellScript
このPlayerControllerを以下の責務に分割してください:
- 移動処理(PlayerMovement)
- 攻撃処理(PlayerCombat)
- 入力管理(PlayerInput)デザインパターンの適用を相談する
「このコードにObserverパターンを適用できますか?」のように聞くと、具体的な実装案が返ってきます。
C#
// AIが提案するObserverパターンの例
public class GameEventManager : MonoBehaviour
{
// イベント定義
public static event Action<int> OnScoreChanged;
// イベント発火
public static void NotifyScoreChanged(int newScore)
{
OnScoreChanged?.Invoke(newScore);
}
}コードの意図を説明してもらう
他人が書いたコードや、過去の自分が書いたコードの意図がわからないときにも使えます。 「このメソッドは何をしていますか?」と聞くだけで、処理の流れを解説してくれます。
こんな場面で役立つ
- 個人開発でレビュアーがいないとき: AIが第三者視点でコードをチェック
- レガシーコードの改善: 古いUnityプロジェクトのコードを段階的にリファクタリング
- 設計パターンの学習: 実際のコードに適用しながらパターンを理解
- チーム開発の事前チェック: プルリクエスト前にAIでセルフレビュー
- 技術的負債の返済: 「動いているけど汚いコード」を計画的に改善
まとめ
- CursorはUnityプロジェクトをそのまま開いてAIリファクタリングができる
Cmd + Kで選択範囲に対してAIに指示を出せる- MonoBehaviourの責務分離やデザインパターン適用を対話形式で進められる
- 差分表示で変更内容を確認してから適用できるので安全
- 個人開発でもAIがレビュアー代わりになってくれる
今回紹介したツール・サービス
- Cursor: AIを統合したコードエディタ。VS Codeベースで拡張機能も使える
- Unity: ゲーム開発エンジン。C#でスクリプトを記述
- GitHub Copilot: 同様のAIコーディング支援ツール。好みで選択を

